#uranai #kaiun #spiritualjp #bach #music
ゴールドベルク変奏曲の、星座的観点も交えた簡単な説明です。
バッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」と呼ばれているのは有名ですが、はたして伯爵はこの音楽と共に眠れたならば世界一幸福な人だったのか。それとも、この活発で知的興味をそそる音楽を理解したならばとても寝ることなどできないはずだから、分からなかったという点で最も不幸な人だったのか。ゴルトベルクは史実としては当時14歳でいくらなんでも若すぎるので、この逸話自体眉唾ですが。
アリア
これはまさに深遠な音楽を予言する、厳かで非常に豊かな「歌」です。この音楽は、作品の最初と最後に同じものが配置されています。序奏部として、あまりに見事です。
第一変奏
ガツンという強力な出だしが非常に牡羊座らしい作品で、このエネルギーの出し方こそが牡羊座なのです。またこの曲に限らずバッハはどれも、感情に耽溺しない、さくさくしたところがあり、これが彼の月の水瓶座らしいところです。この変奏は(そして他の多くの変奏も)3/4拍子(簡単にいうとワルツ)で書かれているのですが、聴いて分かるとおり不思議なリズムを刻みます。最初の四つの音が一まとまりで、次の二つがそれにくっついて、全部で6拍になっているイメージです.(4/4+2/4というか)で、これが行きつ戻りつするような不思議なリズムを構成します。しかもそれが非常にダイナミックで、メロディーより先にリズムが生み出されてゆく感じがします。これも牡羊座作曲家ならではです。牡羊座はおそらく十二星座中最もリズムが先行し、その意味でリズム感が発達しています。
第二変奏
音楽は泉のように続きます。ここは数少ない四拍子の音楽です。牡羊座である、バッハのこれらの音楽すべてに共通することですが、音楽は情緒的になりすぎず、一つ一つの音がぽろぽろと重要な象徴を空間に配置してゆきます。聴き慣れてきたら、いつもは注目していない方の片方の手の音だけを追ってみると面白いでしょう。
第三変奏
リラックスした、個人の空間に招かれたような音楽で、しかし、他のすべてのパートと同じように、右手と左手の音楽は完全に独立し、交錯しあいます。特に低音はゴロゴロと動き回ります。また、音楽は途中で、苦しさとも熱さともいえない咆哮を上げて展開します。しかしリズムや音型は、安易に定型化することはありません。この展開のパターンは、その後の変奏でもたびたび登場します。
第四変奏
これもダイナミックなワルツです。伴奏低音がまず下降し次には上昇し、音楽が作られます。こんな曲の創作はどれほど楽しいものでしょう。
第五変奏
また繊細の世界に戻ってきました。ただし速いです。このような速いテンポの表現は、作品全体の後半でも何度も出てきますが、あたかも水の流れの清冽さのようで、人間の心の中にで生まれる、さまざまな影模様を想起させてゆきます。
第六変奏
五月雨式に流れ落ちてくるメロディーは、最後にロマンティックに積み上げられます。
第七変奏
リズムを変えた「遊び」の音楽。 ここに限らず、一つ一つの音が、熱いというよりも多少体温低めのクールに打ち下ろされるときに、私たちは、日常感情を超えた象徴の世界へと導かれてゆきます。これは、ベートーヴェンの晩年の音楽にも聴かれますが、同時にきわめて水瓶座的なものでもあります。
第八変奏
ふたたび速いテンポの第一変奏にも似た音楽で、自由自在の展開をしながら、非常に印象的な積み上げるようなメロディーで終わります。
第九変奏
これは一定の音楽的緊張がピンと張った中にさまざまな表情が盛り込まれ、(その点では第三変奏に似ています)そのためか、次の最初のクライマックスである第十変奏の前振りのようにも聴こえてきます。多弁で、さまざまな表情を見せながら織りなす意識の糸、その神経質なそして大胆な展開。
第十変奏 フゲッタ(小フーガ)
前半の白眉です。バッハはフーガの名手で、フーガというとまあ一つの独立した分野なのですが、本当に音楽的なものを量産できたのはバッハだけです。これは火の星座、特に牡羊座の強みでしょう。本作品は完全なフーガではないかも知れませんが、自由度が高くホモフォニー的な性質が残っているだけに、逆に非常に魅力的です。終わったときは
「スッキリ!」という感じですね。私はこの変奏が一番好きです。
↓
↓
↓
第三十変奏
最後の変奏は、まさにこの作品はこう終わらなければならないのだと思わせるほど、ぴったりあてはまるものです。この部分の主題はもとは、ドイツの流行歌だそうですが、この長大な曲の最後をこのように締めくくるというのはバッハがどのような天才であるかを雄弁に物語るものです。聴きようによっては、たしかに眠れない伯爵へ語った、夢物語の連作の締めくくりにぴったりかも知れません。
グールド(グレン)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2004-11-17
続きを読む
#uranai #kaiun #spiritualjp
「ゴールドベルク変奏曲」「マタイ受難曲」「平均律クラヴィア曲集」等で有名な大バッハ、ヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach)は、旧暦で1685年3月21日、新暦で同年同月30日に生まれています。太陽牡羊座で木星天秤座、典型的な音楽家座相を持っていますが、バッハの音楽を深く愛している人であれば誰でも分かる、あのサクサクとした音感、決してもったいぶることなく直截的に音楽に切り込んでくる感覚は、まさに月水瓶座のもので、月魚座では考えられません。それからすると彼の生まれた時刻は、この日付の中であれば確実に午前10時頃までということになります。(当時の月の位置の計算については、暦やソフトによっていろいろありますので、特定はむずかしいのですが。)
ちなみにそうであれば、有名な「トッカータとフーガニ短調」(BWV565)は、彼の作品である可能性が非常にひくいと思われます。
よく、その作曲家の作品を理解しないでホロスコープを特定しようとすることがありますが、それは無理というものです。外から見た特徴だけでは占星学の感性の本質には迫れないからです。
西洋占星学は、その人の感性の本質を語ります。数百年間も変わっていない普遍的感性こそが、占星学の分析の対象です。
入門用おすすめとしては、天秤座グールドの演奏(天秤座は牡羊座の解釈が深い。バッハの名演奏家には天秤座の人が多いです。)
続きを読む
東京・三菱一号美術館のクラーク・コレクションも行ってきたので、報告しようとしていたら、東京ではもう終わってしまうのですね。
クラーク美術館は、米国マサチューセッツ州ウィリアムズタウンで、私の留学していたところから
それほど遠くないところにありますが、行く機会は当時ありませんでした。
ルノワール(魚座)を中心に多くの印象派の質のいい展示が見られます。
画家の星座別に、形式感の弱いサイン(牡羊座~乙女座)と形式感の強いサイン(天秤座~魚座)の区分がはっきりわかり面白かったです。
芸術と占星学の関係は、非常に奥深く、また人間の美意識や占星学の実在性を私たちに知らしめてくれます。

「クラーク・コレクション展」公式サイト:http://mimt.jp/clark
クラーク美術館
The Sterling and Francine Clark Art Institute
http://www.clarkart.edu/
続きを読む
少し前に上野の国立西洋美術館のラファエロ展に行ってきました。
ラファエロは生まれた時間はわかってはいるものの、生年月日に2説(1483年3月28日か4月6日)あります。
太陽が牡羊座は確定として、月が牡羊座か蠍座ということになりそうですが、
まあ蠍座でしょうね。
また、ラファエロは弟子が多く、作品は彼一人の手によるものがむしろ少ないので、
作品からの特定も気をつけなければいけません。
今回の展覧会はいろいろ周辺画家たちとの違いもわかって面白かったです。
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/raffaello2013.html
続きを読む